コラム
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こんにちは。各務原まつおクリニックの理学療法士 高井です。
開院から1か月ほど経過し、徐々にクリニックも落ち着いてきました。リハビリにおいても、多くの患者さんに参加いただいており、活気のある日々を過ごしています。
リハビリ中は患者さんと様々なお話をさせて頂くのですが、その中でも
“足が弱ってきた”
”力が衰えてきた”
”体力がなくなった”
といった、声が多く聞かれます。
筋肉をつけるためには運動をして筋肉を鍛えればいいのですが、運動だけでは筋肉はつきません。
運動で筋肉をつけるためには、筋肉の源となる栄養をしっかりと取る必要があります。
そこで今回は筋肉と栄養についての当院での活動をご紹介させて頂きます。
筋肉の源「タンパク質」
筋肉の材料となるタンパク質は、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などに豊富に含まれています。
1日のタンパク質の摂取目標は以下の通りです。
タンパク質の目標摂取量
- 18歳以上の男性:65g/日
- 18歳以上の女性:50g/日
- 65歳以上の男性:60g/日
- 65歳以上の女性:50g/日
また、筋肉を増やすためには、体重1kgあたり1.2~1.5gの摂取が目安ともされています。
体重50kgの方であれば1日のタンパク質摂取量は60g~75gが目標となります。
食材ごとに含まれるたんぱく質はどの程度でしょうか。
例として、
牛もも肉100gに19g程度
卵1個あたり6.1g程度
牛乳1杯あたり6.8g程度
とされています。
1日に必要な50gのタンパク質を摂取するためには、卵だと8個も食べなければなりません。牛乳だと7.3杯です。
1日の食事の中でタンパク質を摂取するためには
朝・昼・晩の献立にバランスよく組み合わせ、飽きない様に、おいしく調理する腕前や経験、知識が大切です。
では、「日常的に調理をしない方」、「何を食べればよいかわからない方」、「たくさん食べられない方」はどうすればよいのでしょうか。
誰でもできるタンパク質摂取のコツ
そんな時に役立つのが栄養補助食品です。食事だけでは十分な栄養を確保できない方は、栄養補助食品を利用することをおすすめしています。
タンパク質が多く含まれたゼリーや飲料、パウダータイプなど様々な形状があるので好みに合わせた利用方法が選べます。
例えばゼリー飲料タイプでは、運動しながらでもサッと飲むことができ、非常にお手軽です。
パウダータイプであれば、お味噌汁やスープ、おかずに混ぜることで普段の食事にタンパク質をプラスすることができます。
最近は味も様々な種類があり、すっきりとしたものも多いです。反対にほぼ無味無臭のパウダーであれば、料理の味を変えることなくタンパク質を摂取することができるのも魅力的です。
当院ではリハビリ室に専用のショーケースを設置しており、運動中や運動直後のベストタイミングで栄養補給をすることができます。
人気の『リハたいむゼリー』。いろいろな味があり、すっきりさわやかな味。
食事量が減っていたり、うまく調理ができない時、手軽に栄養補給をしたい時には、ぜひ栄養補助食品をお試しください。
加齢とともに筋肉量が減少することは自然なことですが、適切なタンパク質の摂取と運動によって、その進行を緩やかにし、健康寿命を延ばすことができます。当院では適切な栄養と運動を継続して行えるようにサポートしていきます。